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【レビュー】TIMEMORE Black Mirror Basic 2.0 コスパ抜群のコーヒースケールを徹底解説

ハンドドリップでもエスプレッソでも、安定した美味しさを再現するには「時間」と「重さ」の管理が欠かせません。

感覚だけで淹れると、その日の味が大きくブレてしまいます。

そんなときに役立つのが、コーヒー専用スケール。

なかでも人気なのが TIMEMORE Black Mirror Basic 2.0 です。


シンプルでおしゃれなデザインに加え、反応速度と精度の高さで世界中のバリスタから評価されています。

本記事では、実際に使ってわかったメリット・デメリット、他モデルとの違いまで詳しくレビューします。

TIMEMOREとは?

TIMEMORE(タイムモア)は中国・上海発のコーヒー器具ブランドです。


デザイン性と機能性を両立させた製品が多く、手挽きミルやコーヒースケールは特に世界中で高い人気を誇ります。

「シンプルで美しいのに、実用的」

そんなコンセプトがコーヒー好きの心をつかんでいます。

Black Mirror Basic シリーズの進化

Black Mirror シリーズは、TIMEMOREの定番スケールライン。

  • 初代 Black Mirror Basic
  • 改良版 Black Mirror Basic+(自動タイマー搭載)
  • 最新版 Black Mirror Basic 2.0

と進化してきました。

今回レビューする 2.0 は「見やすさ」と「操作性」がさらにアップデートされ、日常的に使いやすいモデルに仕上がっています。

Black Mirror Basic 2.0 のスペック

以下が主な仕様です。

項目内容
計量精度0.1g単位
最大計測量2000g
オートタイマー機能あり
流速計測機能あり
充電方式USB-C
バッテリー持ち約24時間連続使用
サイズ約152×130×26mm
重量約370g

シンプルながら必要十分。

とくに USB-C充電対応 はスマホと同じなので日常使いでありがたいポイントです。

実際に使って分かったこと7選

デザインと質感がシンプル&オシャレ

表面はマットな質感で高級感があります。

タイムモアを知らない奥さんや子どもからは【何そのオシャレなスケール!!】

と驚かれました。

余計な装飾がないって最高です。

ドリップシーンをおしゃれに演出してくれます。

操作性と反応速度がイイ

タッチパネル式で、操作は直感的。

重量の反応も非常に速く、お湯を注ぎ始めるとすぐに数値が変わります。

これなら注ぎながらでもストレスなくチェック可能。

画面が見やすい

LED表示は明るく、暗めの室内でもはっきり見えます。

ただ、ホワイトのタイムモアスケールだと文字が同色なので角度によっては光の反射でやや見にくいことがあるかも…

基本的にはブラックが見やすくてオススメです。

バッテリーが長持ち

2年くらい使っていますが充電した記憶は1、2回くらいしかありません。

使用頻度にもよりますが、フル充電すれば数カ月は持ちます。

USB-CなのでスマホやPCと同じケーブルで充電でき、煩わしさがないのもイイですね。

オートタイマー機能はベンリだけど…

画面中央のマルで囲まれているAというのがオートタイマーモードです。

お湯をいれ始めると自動でタイマーがスタートし、スケールの上に何もなくなると自動でタイマーがストップします。

最初はベンリだと思っていたのですが、抽出の最後に私は少しユスルので、その時にサーバーを持ち上げると自動でタイマーも止まってしまいます。

なので今は使っていません。

ロースト

手動でタイマーでもそこまで手間じゃないし…

使い方にちょっとコツがいる

タイムモアのスケールはタイマーボタンと電源ボタンの2つしかないシンプルな構造です。

タイマーボタン
電源ボタン
  • 5秒長押し:通知音ON・OFF
  • 5回連続で押す:オートタイマーON・OFF
  • 短く押す:タイマースタート
  • 1秒押す:リセット
  • 短く押す:重さリセット
  • 長押し:スタンバイモードON・OFF
  • 6回連続押し:グラム、オンス切り替え

など1つのボタンをどう押すかによって操作が変わります。

難しそうに見えますが、基本的には重さリセット、タイマースタートの2つしか私は使いません。

流速計測機能を使いこなすのがムズい

流速計測機能とは

お湯をどのくらいのスピードで注いでいるかをリアルタイムで数値化してくれる機能。

画面の6.5と表示されているのが流速計測機能です。

単位は g/s(1秒あたりの注湯量) で、例えば1秒間に2gお湯を落とした場合は2g/s、1秒間に4gお湯を落とした場合は4g/sとなります。

お湯の速度によっても味わいが変わるので、使いこなせるとさらに安定した抽出ができます。

  • 2g/s 前後 :ゆっくり注ぐイメージ(じっくり濃厚に抽出しやすい)
  • 4〜6g/s :一般的なドリップの注ぎスピード
  • 7g/s 以上 :やや速め、ライトでスッキリした味わいになりやすい

ただ実際にお湯を注ぐと目まぐるしく数字が変わっていきます(笑)

数字の変動が速すぎてひとつの値を捉えるのが難しいですが、コツを掴むと狙っている数字周辺の値を抑えることができます。

普段、自分の流速を意識することはないので、私にとっては貴重な経験だったし、安定した抽出に役立ちました。

メリット

流速計測機能がある

多くのコーヒースケールではタイマーと重量表示だけが主流ですが、Basic 2.0 は注湯スピードをリアルタイムで表示できる機能が追加されています。

ひとつの値をジャストでおさえることは難しいですが、狙っている値周辺を狙うことは可能!

安定した抽出やレシピ調整に強みとなります。

スタイリッシュなデザインで映える

見た目が洗練されており、質感がよく、空間に馴染みやすいデザインです。

近未来的なLED表示のパネルも超カッコいいですね。

防水性・耐水性が良い

液晶部や表面パネルに耐水性が備わっていて、多少のコーヒーの跳ねや水滴を気にしなくて良い設計要素が加えられています。

改良されたバッテリー寿命

Barista Magazine によれば、Black Mirror 2.0は Basic Plus の約 7 時間に対して 24 時間以上の持続を実現した改良があるとのことです。

実際に使っている肌感としても、充電した記憶はほとんどありません。

価格が良心的

必要な機能(タイマー、自動スタートなど)に加え、流速計測機能があり高機能にも関わらず価格は8000円前後です。

ブルートゥース機能などはないですが、過剰になりすぎないバランス感があります。

価格もそこまで高くないのでコスパが高いですね。

デメリット

タッチ操作が過敏すぎる

操作パネル(タッチ式)が敏感で、指を近づけただけでボタンが反応することがあります。

反応がイイというのはプラスポイントですが、タッチしていないのに反応してしまうと誤った操作をすることがたまにありますね。

完全防水ではない

IP規格は記載されておらず、飛沫や軽い濡れには耐えるが水没すると故障するリスクがあります。

IP規格とは電子機器が「異物(塵や粉塵)」と「水」の侵入に対してどの程度耐えられるかを示す、IEC(国際電気標準会議)が定めた国際的な保護規格のこと

操作に慣れが必要

通知音のON/OFF、オートタイマーのON/OFF、グラムとオンスの切り替えなどを2つのボタンの押し方で使い分ける為、慣れが必要です。

普段は電源ボタンと重さリセット、タイマースタートくらいしか使わないので支障はないですが、何か設定を変えたい時に少し戸惑うかもしれません。

高級モデルにあるようなさらなる高機能はない

Bluetooth 接続、プロファイル保存、アプリ連動、さらなるセンサー安定性、0.01g モード対応など、高級モデルならではの機能を必要とする場合、Basic 2.0 では物足りない可能性があります。

どんな人におすすめ?

器具を揃えたいけど、コスパも重視したい人

高級モデルのすべての機能を使いこなす必要はないが、使いやすさ・見た目・機能のバランスを求める層にピッタリです。

ハンドドリップメインの人

注ぎ方や抽出速度を意識するのが、ハンドドリップでは味を安定させるために重要です。

流速計測機能が大きな助けとなります。

カフェ的な雰囲気・空間の見た目も大事にする人

デザイン性が高く、キッチン・テーブルに置いても映えます。

近未来的なタッチパネルのLED表示も魅力的です。

レシピや味変を試したい人

流速・注水時間・重さ・タイマー機能が揃っているので、異なる淹れ方を試して味の違いを比較するのに便利です。

まとめ

「タイムモア Black Mirror Basic 2.0」は、
“美味しいコーヒーを安定して再現したいけれど、高額な機能までは不要”        という方にぴったりのコーヒースケールです。

最大の魅力は 流速計測機能
ハンドドリップで難しい「注ぎの安定性」を数値で確認できるので、誰でも再現性の高い抽出を実現できます。

また、自動タイマーや0.1g単位の計測精度など、ドリップに必要な機能はしっかりカバー。

ロースト

デザイン性も高く、日常使いからおもてなしコーヒーまで活躍するよ!

一方で、抽出データを記録したいバリスタや、完全防水を求める方には不向きなので高級モデルを検討するとよいでしょう。

総合すると、「価格・機能・デザインのバランスが取れた一台」

気になる方はぜひチェックしてみてください。

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