コーヒー好きなら一度は憧れる「自宅焙煎」
でも手網や小型の電動焙煎機は容量が少なく、毎回100〜200gしか焙煎できないのが悩みどころ。
そんな中で見つけたのが 「KAKACOO 焙煎機」 です。
Amazonや楽天で3万円台という手頃な価格ながら、最大400gまで焙煎できるというスペック。
「本当に均一に焙煎できるのか?」「煙はどのくらい出るのか?」「メリットだけでなくデメリットもあるのでは?」
気になるポイントを、実際に使って徹底的にレビューしました。
KAKACOO 焙煎機とは
- サイズ:45 × 25.5 × 23.5 cm
- 重量:4.5kg
- 材質:石英ガラスドラム、304ステンレスフレーム、201ステンレスベース、木製ハンドル
- 電源:12Vモーター(110V電源アダプター付属)
- 対応:家庭用ガスコンロ、小型セラミックコンロ
- 焙煎容量:最大400g
この価格帯で「ガラスドラム&直火式」は珍しく、見た目もインパクトがあります。
実際に使って分かったこと7選
本体は思ったよりコンパクト

購入する前は400g焼けるので大きいイメージだったのですが、届いてビックリ!
キッチン棚にもギリギリ収納できる程度の大きさでした。
家庭で使う上でキッチン棚に収納できるのは嬉しいポイントですね。
重量感がある

重さが4.5kgあるので、女性や高齢の方にとっては持てない重さではないですが、負担があると思います。
特に豆を入れる時に片方の手でガラスドラムを縦にして、もう片方の手でコーヒー生豆を入れることになるのでその時の負担が大きいかも。
空中でやらずにテーブルの上でガラスドラムを縦にするならそこまで負担はないと思いますが…
ドラムが透明なので焙煎中の色変化が分かりやすい

通常の焙煎機であれば焙煎中の様子は外側からは分からないので取り出し棒などで確認します。
ですが、KAKACOO 焙煎機はガラスドラムなのでチョクで焙煎度合いを確認することができます。
豆の変化が分かりやすいのがイイですね。
ギア部分を濡れたまま放置するとサビる

ギア素材は鉄でできています。
鉄フライパンを使ったことがある人は分かると思いますが、鉄を濡れたまま放置する酸化反応がすすんでサビます。
対策としては
- シリコンスプレーなどでサビ対策をしておく
- 基本はそこまで汚れるパーツではないのでキッチンペーパーなどで拭き取る程度にする
- ギア部分に水がかからないよう注意しながら洗う(ふきんなどで保護するのもアリ)
- 濡れた場合はすぐに拭き取る
などがオススメです。
使い続けるとガラス部分が焦げてくる

焙煎後にガラスドラムを綺麗に洗浄していても、熱が直接当たる部分なのでどうしても焦げ付いてきます。
焦げ付くと焙煎中の豆の様子も見づらいので不便です。
でも重曹を使って洗浄すれぱ新品のようにピカピカになるので、そこまで心配はいりません。
準備や片付けがラク

ガラスドラムを3つのネジでとめて、台に置くだけなので、めっちゃラクです。
大きいネジなので手だけで、しっかり固定できます。
焙煎後の取り外しも、同様に楽チンです。
ただ焙煎直後はかなり熱いので、冷めてから行う必要があります。
焼きムラは思った以上に少なめ

ドラムの回転がしっかりしているので、コーヒー豆にまんべんなく熱が加わり、焼きムラは本当に少ないです!
私は最初フライパン焙煎から始めていたので、こんなカンタンに焼きムラを抑えて焙煎ができたことに感動したのを覚えています。
火力や温度の調節、1ハゼ、2ハゼに慣れてしまえば、誰でも簡単にレベルの高い焙煎が可能です。
KAKACOO 焙煎機のメリット

最大400gの焙煎容量
家庭用としては容量は多めで、こまめに焙煎する手間が省けます。
まとめ焼きをしたら、3日後〜7日以内に冷凍保存がオススメ。
風味を保ちながら1ヶ月は美味しく飲めます!
透明ドラムで焙煎の進行が見える
焙煎は時間、温度、色、香り、ハゼ音など、様々な要素で決まります。
透明ドラムは豆に起きている現象をチョクで見ることができるので初心者でも判断がしやすいです。
価格が3万円台と手頃
家庭用で「400gクラス」をうたう焙煎機はいくつかありますが、実際の価格や機能を比べてみると違いがよくわかります。
製品名 | KAKACOO 焙煎機 | Kaleido Sniper M2s Pro | KALDI WIDE400 | 2200W 電気エア焙煎機 | HCTOOL 自動焙煎機 |
特徴・焙煎方式 | 直火式・石英ガラスドラム・モーター回転・木製ハンドル | 電気式ドラム・プロファイル制御・冷却ファン・温度プローブ搭載 | 厚みあるステンレスドラム・温度計付き・オプションで排煙対応 | 温風式・温度/風量調整可・冷熱切替あり | 電気式・自動制御・低価格帯モデル |
容量 | 400g | 推奨50〜300g(最大400g) | 400g | 100〜400g | 400g |
価格目安 | 約 3万円後半 | 約 33〜37万円 | 約 15万円 | 約 1.4万円 | 約 9千円 |
総評 | 見た目もおしゃれで大容量。価格帯では圧倒的にコスパ◎。 | プロ仕様の高機能。価格は桁違いだが精度と安定性は抜群。 | 構造が堅牢で熱保持に優れる。中級者以上におすすめ。 | 安価で入手しやすい。400gフルでは熱ムラが出やすい。 | 入門用に試しやすいが、耐久性や安定感はやや不安。 |
※価格は2025/9現在の価格目安です。
容量400gでKAKACOO 焙煎機より安い焙煎機は存在しますが、個人的には性能や耐久性、安定性に不安があります。
価格はソコソコ、だけど本格的な焙煎がしたい
という方にオススメです。
シンプル構造で掃除がラク
ガラスドラムは丸洗い可能。
固定するネジも3本のみで、設置するときも片付ける時も楽チンです。
直火式ならではの力強い焙煎
ガスの炎による赤外線(放射熱)や対流熱が豆にダイレクトに当たります。
そのため、香ばしい焼き目・スモーキー感・キャラメリゼ香などが出やすいです。
KAKACOO 焙煎機のデメリット

煙対策が必要
焙煎機全般にいえることですが、焙煎中は煙がたくさん出ます。
換気をしながらキッチンの換気扇の下で行ったり、排煙機があると大幅に煙のニオイを軽減することができます。
温度管理は手動頼み
温度管理はデジタルじゃないので、自分で温度計を見ながら火力調整をします。
一見、難しそうに思いますが実際やってみるとそうでもないです。
焙煎は料理と同じで
弱火で水分を飛ばす → 中火で旨みを作る → 強火で香ばしさを仕上げる
が大まかな流れとなっています。
私はこの調整がめちゃくちゃ楽しかったです。
焙煎音がやや大きい
モーターが回る音や豆が回転する音が、静かな環境だと気になる人もいるかもしれません。
個人的にはテレビを見ている時に焙煎されるとイヤだなぁと思いますが、それ以外の時間だったら全然気になりませんが…
他機種との比較

手網焙煎(1,000円〜)
安いけど100g程度しか焼けず、ムラが出やすい。
チャフも散らばりやすい。
国産小型電気焙煎機(10万円前後)
均一性は高いが容量は200g程度までが多い。
金額は高いものが多い。
KAKACOO G400(約3万円)
均一性は慣れが必要だが、400g容量と価格のバランスが良い。「安くて大容量で始めたい」という人にはちょうどいいポジション。
チャフはガラスドラム内に収まるので、最後にチャフと分ける必要があるが、手鍋焙煎よりはマシ。
こんな人にオススメ

- 自宅で本格的に焙煎を楽しみたい初心者
- まとめて300〜400g焙煎したい人
- 直火式の力強い味を楽しみたい人
- 価格をおさえつつ、本格感も欲しい人
逆に「煙を出したくない」「完全自動で失敗なくやりたい」という人には不向きです。
家庭用でもしっかり焙煎したいなら、KAKACOO焙煎機はおすすめの一台。
価格帯と容量のバランスを考えると、コスパはかなり高いです。
まとめ

- 本体は思ったよりコンパクト
- 重量感がある
- ドラムが透明なので焙煎中の色変化が分かりやすい
- ギア部分を濡れたまま放置するとサビる
- 使い続けるとガラス部分が焦げてくる
- 準備や片付けがラク
- 焼きムラは思った以上に少なめ
KAKACOO 焙煎機は、3万円台で買える最大400gの焙煎容量直火式で、力強い焙煎という強みを持つ家庭用ロースターです。
もちろん煙や温度管理の難しさなど課題はありますが、「自宅で本格焙煎を楽しみたい!」という人にとっては最初の一台にふさわしい存在だと感じました。
自分だけの焙煎スタイルを見つけたい方は、ぜひ試してみてください。
「ナッツ × コーヒーの香り豊かな出逢い」
本物のナッツをブレンドした贅沢な香りを、あなたのコーヒータイムに。
→今すぐショップを見る