コーヒー研究

【カシューナッツ編】コーヒーに合う最適なロースト温度について

ナッツ風味の中煎りコーヒーが大好き過ぎてナッツとコーヒーの研究を続けている今日この頃です。

今回はカシューナッツのコーヒーと合う最適なロースト温度についてです。

コーヒーと一緒にカシューナッツ粉を抽出する上で何℃が最適なのか検証していきます!

カシューナッツの最適なロースト検証方法

①粉砕

全体的になるべく均一にローストをする為、先に粉砕を行います。

ミキサーの1番細かい設定で粉砕します。

②温度別にロースト

カシューナッツを

  • 0℃
  • 180℃
  • 200℃
  • 220℃

それぞれの温度で10分間ローストします。

③そのまま食べて味を比べる

素材の味を比べる為、そのまま食べて味を比べます。

④お湯で抽出して味を比べる

素材の味を知った上でお湯で抽出して味を比べます。

ドリップコーヒーを想定してカシューナッツ粉3gを90℃のお湯140gで抽出します。

ロースト

カシューナッツは優しい味わいが特徴なのでナッツの量は1g増やしているよ!

  • 始めに50g入れ、30秒間蒸らす
  • 30秒たったら50g投入(計100g)
  • 1分になったら40g投入(計140g)
  • お湯が落ち切ったら外す

以上の方法で抽出していきます。

0℃

カシューナッツの状態

全く熱を加えていないので、色味は白いです。

食べてみるとカシューナッツのやさしい甘さがありましたが、どこか薄いような…

物足りない感がありました。

ローストした風味は当たり前ですが、全くありません。

お湯で抽出

始めからぽたぽた速度でお湯抜けはかなり悪いです。

2分経過しても1/3ほどしか抽出できません。

飲んでみるとカシューナッツの甘みがありますが、ローストしてないからか、青臭く感じます。

カシューナッツ風味
(3.0 / 5.0)
香ばしさ
(1.0 / 5.0)
甘味
(4.0 / 5.0)
お湯抜け
(1.0 / 5.0)

180℃

カシューナッツの状態

ほんのり茶色みがかっています。

食べてみると先ほどよりカシューナッツの甘みが激増していて、めちゃくちゃ美味しいです。

ローストした風味も少し香ります。

単体では一番おいしい味わいです。

お湯で抽出

お湯抜けは先ほどよりかなり良くなりましたが、2分経過しても少し抽出しきれず残ってしましました。

全体としては8割ほどの抽出です。

飲んでみるとローストした風味を感じつつ、カシューナッツの濃厚な甘みも感じてめちゃくちゃおいしいです。

なおかつコクも出ていて、この中ではベストな味わいですね。

ただお湯抜けが若干悪いのが気になるところ…

カシューナッツ風味
(5.0 / 5.0)
香ばしさ
(3.0 / 5.0)
甘味
(5.0 / 5.0)
お湯抜け
(2.0 / 5.0)

200℃

カシューナッツの状態

少し煙がでており、若干焦げました。

茶色度合いが強くなっています。

食べてみると、ローストした風味がふんだんに香りますが、カシューナッツの濃厚な甘みが弱くなりました。

お湯で抽出

お湯抜けはかなり良くなり、2分経過する前には全て抽出できました。

ただ、香ばしい香りがしてウーロン茶に近い味わいです。

カシューナッツの甘みは若干感じますが、180℃の時より抜けています。

カシューナッツ風味
(3.0 / 5.0)
香ばしさ
(4.0 / 5.0)
甘味
(3.0 / 5.0)
お湯抜け
(4.0 / 5.0)

220℃

カシューナッツの状態

完全に焦げました。

食べてみると香ばしい風味がして、まるで焼きたてのクッキーを食べているかのような感覚です。

苦味は意外にもそこまで感じません。

お湯で抽出

お湯抜けはかなりイイです。

やはり焦げているので香ばしい香りが強く、この中では一番ウーロン茶に近い味わいになりました。

カシューナッツの甘みはほぼ感じません。

カシューナッツ風味
(1.0 / 5.0)
香ばしさ
(5.0 / 5.0)
甘味
(1.0 / 5.0)
お湯抜け
(5.0 / 5.0)

挽き目を粗くして180℃でローストしてみる

単体の味わいでは180℃がベストなのですが、お湯抜けが悪い…

ロースト

でもこの味わいを表現したい!

ということで180℃のローストはそのままで挽き目を粗くして、もう一度チャレンジしてみました。

するとお湯抜けは先ほどより向上し、味わいも先ほどとそこまで大差はありませんでした。

これがベスト~!

カシューナッツ風味
(5.0 / 5.0)
香ばしさ
(3.0 / 5.0)
甘味
(5.0 / 5.0)
お湯抜け
(3.0 / 5.0)

まとめ:カシューナッツは粗くして180℃がベスト

カシューナッツをコーヒーと一緒に抽出する上でベストなロースト温度について検証してきました。

  • 0℃
  • 180℃
  • 200℃
  • 220℃

この中では180℃がベストな味わいでしたが、お湯抜けが悪いのが問題点でした。

カシューナッツの挽き目を粗くしたところ、2分以内にお湯が抜けきり、なおかつカシューナッツの濃厚な旨みを引き出すことができました。

カシューナッツは他のナッツと比べて粉砕すると細かくなり過ぎる性質があるようで、それがお湯抜けに悪影響を与えていたかもしれません。

ロースト

グラニュー糖のように細かい粉になっていたね!

そこで粗めに粉砕することで他のナッツと同等の粗さに設定できるようになり、調整がうまくいきました。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

ロースト温度0℃180℃(粗め)200℃220℃
カシューナッツ風味
(3.0 / 5.0)
(5.0 / 5.0)
(3.0 / 5.0)
(1.0 / 5.0)
香ばしさ
(1.0 / 5.0)
(3.0 / 5.0)
(4.0 / 5.0)
(5.0 / 5.0)
甘味
(4.0 / 5.0)
(5.0 / 5.0)
(3.0 / 5.0)
(1.0 / 5.0)
お湯抜け
(1.0 / 5.0)
(3.0 / 5.0)
(4.0 / 5.0)
(5.0 / 5.0)

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